ドンマイは英語じゃない?使うと恥をかく和製英語
「ドンマイ」という英語、みなさん一度は使った事があると思います。
・試合に負けた人を励ます時
・ミスをした同僚を励ます時
・失恋した親友を励ます時
きっと「気にしないで」という意味を込めて「ドンマイ!」と声をかけたのではないでしょうか。
実はその英語、励ましになっていなかったかもしれません。
当たり前のように使っている言葉が実は間違っていた…そんな恥ずかしい思いをしない為に、和製英語の間違った使い方を知って、正しい認識で英語を使いましょう。
目次
ドンマイはDon’t mindじゃない!?
日本人が「ドンマイ」と口にするのはたいていが相手を励まそうとする時です。【Don’t mind(※mind=気にする)】=「ドンマイ」=気にしないで!
実はコレ、間違いです。
外国人の使う「Don’t mind」という英語は、(私は)気にしないよ。という意味を持ちます。
外国人の正しいドンマイ=Don’t mindの使い方
では、外国人はどんな時にDon’t mindを使うのか見てみましょう。 まずは日本人の間違ったドンマイの使い方から。▷誤ったドンマイ
例えば、皆で力を合わせた商談がうまくまとまらなかった時・・・担当者:We are going to give up on those business negotiations…
(今回の商談は諦めることになりました…)
私:Oh…Don’t mind. (あぁ…私はかまいませんよ)
失敗した担当者を励ますつもりが、人ごとのように聞こえてしまいます。
私:Oh…Don’t mind. (あぁ…私はかまいませんよ)
▷正しいDont’t mind
相手:I won’t able to make it on time.
(すみません、時間に間に合わなそうです。)
私:I don’t mind waiting. (待つのはかまわないですよ。)
私:I don’t mind waiting. (待つのはかまわないですよ。)
相手:Would it be alright if I smoke a cigarette?
(タバコを吸っても良いですか?)
私:I don’t mind. (気にしませんよ。)
上記のように、気にしないのは「私」であって、励ましとはニュアンスが違います。
私:I don’t mind. (気にしませんよ。)
【5つの場面別】「ドンマイ」と言いたい時に使う英語のフレーズ
では、相手を励ましたい時にはどのような英語を使えば良いのでしょうか? 日本語にも色々なニュアンスがあるように、英語も場面によって使い分けが必要です。1.試合でミスをした相手を励ますドンマイ
相手:I’m sorry. It’s all my fault.
(ごめん、全部俺のミスだ)
私:It’s OK! (大丈夫!気にするな!)
元気出せよ!といったニュアンス。
私:It’s OK! (大丈夫!気にするな!)
2.失恋した人を励ますドンマイ
相手:She dumped me…
(彼女にふられたよ...)
私:Forget about it. It’s not the end of the world. (もう忘れた方が良いよ。世界が終わったわけじゃないんだし。)
そんなの忘れちゃえ、もっと良い事があるさ。というニュアンス。
私:Forget about it. It’s not the end of the world. (もう忘れた方が良いよ。世界が終わったわけじゃないんだし。)
3.試験に落ちた人を勇気づけるドンマイ
相手:I failed the exam…I’m finished.
(試験に落ちたんだ…もう終わりだ)
私:Don’t worry about it, you’ll get it next time! (心配するなよ、次があるさ!)
心配しないで、大丈夫だよ、というニュアンス。
私:Don’t worry about it, you’ll get it next time! (心配するなよ、次があるさ!)
4.沈んでる友人を元気づけるドンマイ
相手:Everything is going wrong recently.
(最近全部がうまくいかなくて…)
私:Don’t worry about it! (そんなの気にしない!)
あらゆるシーンで使えるフレーズなので覚えておきましょう。
私:Don’t worry about it! (そんなの気にしない!)
5.心配ごとがある人を勇気づけるドンマイ
相手:Oh…I did something bad to her…
(どうしよう…彼女に悪い事をしてしまったんだ…)
私:Don’t sweat it. (気にする事ないよ。)
sweatは汗をかくという意味です。心配事がある人を勇気づけるニュアンス。
私:Don’t sweat it. (気にする事ないよ。)
【番外編】別の意味の“気にするな”英語フレーズ3つ
ドンマイとはまた違いますが、他の場面で「気にしないで」と言いたいときの英語表現をご紹介します。1.希望が叶えられなかった時の気にしないで
私:Do you know this shop?
(このお店の場所がわかりますか?)
相手:Uh-…Sorry, I don’t know. (えーと...ごめんなさい、わからないです。)
私:It’s alright, never mind. Thanks. (大丈夫です、気にしないで。ありがとう。)
今のは忘れてください、といったニュアンス。
相手:Uh-…Sorry, I don’t know. (えーと...ごめんなさい、わからないです。)
私:It’s alright, never mind. Thanks. (大丈夫です、気にしないで。ありがとう。)
2.自分が被害を受けた時の気にしないで
相手:Oh! I’m sorry! Your clothes got dirty.
(わぁ!ごめん!君の服が汚れてしまった)
私:It’s alright. It’s not a big deal.
(気にしないで。たいしたことないから。)
小さなことだから大丈夫だよ、といったニュアンス。
3.何かしてあげた時の気にしないで
相手:Thank you. I’ll do a favor next time.
(ありがとう。今度お礼をするよ。)
私:Don’t worry. Forget about it.
(気にしないで。そんなこと忘れてよ。)
気にとめなくていいよ、というカジュアルなニュアンス。
正しい英語を使おう
今回の「ドンマイ」のように、今まで英語だと信じて疑わなかったものが実は海外では通じない和製英語だった、という例は実はたくさんあります。いつも聞き慣れている言葉だからこそ、自信満々に使って不信感をもたれないように正しい英語を身につけましょう。
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