海外の名刺事情。知っておくべき英語での名刺交換マナー
昨今ビジネスマンの海外出張も珍しくなくなりました。あなたにも、突然「来週は海外出張だ」なんて指令が下るかもしれません。 そんな時、挨拶や名刺交換のスムーズな流れはイメージ出来ますでしょうか? まず名刺を差出すビジネスパーソンは海外では信用されません。 日本の当たり前は海外の非常識に当たる事も。 憧れの海外出張で失敗しない為にも、相手のマナーを知り失礼のないよう振る舞いましょう。
目次
海外での名刺交換の順番〜5つのステップ〜
早速、初対面の相手とのビジネスシーンを想定した名刺交換の手順を説明していきます。STEP1:握手で相手の心をつかむ
STEP2:名刺交換を依頼する
STEP3:いよいよ名刺を交換する
STEP4:相手の名前の発音やアクセントを確認する
STEP5:商談に入る前のアイスブレイク
あくまでもビジネスカード(名刺のこと)は連絡先を交換する為の手段と考えられている点を覚えておきましょう。
STEP1:握手で相手の心をつかむ
欧米ではまず握手からコミュニケーションを始める習慣があります。 日本人の挨拶と言えばお辞儀ですが、これは相手への興味が薄くうつってしまいます。「この商談にやる気がないのか」と思われない為にも下記の、握手のポイントをしっかりとおさえましょう。握手をする際のポイント
1.しっかりとアイコンタクトを行う日本人特有の相手の目を長く見つめない態度は、おどおどと自信がないように見え、何かやましい事があるように思われてしまいます。しっかりと見つめ合い、微笑み、「信頼出来る人だ」という印象を与えましょう。
2.目上の人が手を差し出すのを待つ
ただし、相手が女性の場合には女性が手を差し出してくれてから軽く握ります。
3.挨拶しながら近づき、言い終わるタイミングで手を握る
“How do you do?” ”Nice to meet you.”
4.自己紹介をし、手を上下に1回振る
“My name is…” ”I’m…”
5.自然に手を下ろす
最後まで視線が泳がないようにしっかりしたアイコンタクトを心がけましょう。
STEP2:名刺交換を依頼する
細かいマナーのある日本と異なり、欧米では名刺は連絡先の交換の手段と考えられています。最近は日本の名刺交換事情を知っている海外のビジネスマンも増えましたが、正しいタイミングというものはありません。基本は訪問先のルールに従い、名刺をもらいたい場合にはこちらから依頼しましょう。名刺交換を促す時の英語のフレーズ
“Let’s exchange business cards.”
(名刺交換をしましょう。)
こちらから名刺を渡す際の英語のフレーズ
“Let me give you my business card.”
(私の名刺をお渡しします。)
“Here is my business card.” (私の名刺です。)
“Here is my business card.” (私の名刺です。)
相手の名刺が欲しい時の英語のフレーズ
“Do you have a business card?”
(名刺はお持ちですか?)
“Could I have your business card?” (名刺を頂戴出来ますか?)
“Could I have your business card?” (名刺を頂戴出来ますか?)
STEP3:いよいよ名刺を交換する
名刺交換の仕方に関しては日本と変わりありません。相手に文字が読める向きで両手で差し出します。 折れてなく汚れていない名刺を十分な枚数用意しておきましょう。STEP4:相手の名前の発音やアクセントを確認する
日本人同士の名刺交換でも、難しい漢字の場合など読み方を確認しますよね。 外国人の名前の場合には、発音とアクセントを確認します。“Excuse me, but could I have your name again, please?”
(失礼ですが、お名前をもう一度お伺い出来ますか?)
“What should I call you?” (何とお呼びすればよろしいですか?)
“What should I call you?” (何とお呼びすればよろしいですか?)
STEP5:商談に入る前のアイスブレイク
名刺を見ながら相手の情報を仕入れるのもこの後の商談に繋がる大事な時間です。 効果的な英語の表現を身につけて、相手との距離を縮めましょう。 ちなみに、お国柄によっては名刺をすぐにしまったり、メモ代わりに使ったりするところもあるようですが、決して悪気がある訳ではないので怪訝な表情にならないように注意しましょう。知っていると便利な海外事情
国ごとに違う名刺のサイズ
実は国ごとに名刺のサイズは違っています。日本でも名刺入れや名刺ファイルのサイズは決まっていますよね。日本の名刺は他の国に比べて大きいので、相手の名刺入れに入らない可能性が高いです。よく出張に行く先や転勤先が決まっている場合には、その国に合わせたサイズの名刺を作っておくとベター。日本 | 91×55mm |
アメリカ | 88.9×50.8mm |
フランス | 85×55mm |
イギリス | 85×55mm |
ドイツ | 85×55mm |
オーストラリア | 90×55mm |
中国 | 90×54mm |
韓国 | 90×50mm |
国ごとに違う名刺の認識、使い方
日本 | ビジネスの場でほぼ確実に使用 |
アメリカ | 日本と同じように使用 |
フランス | 管理職以上の人が持っているという認識が一般的 |
イギリス | プライベートパーティなどで名前だけのカードを交換する文化 |
ドイツ・ロシア | 外国人相手のツールという認識 |
韓国 | ビジネスマンが使用 |
中国 | 海外向けのビジネスに関わるビジネスマンが使用 |
名刺交換はコミュニケーションの一環
日本の名刺交換はマナーを求められるものですが、海外ではもっとフランクな情報交換の場になります。あくまでも、連絡先の交換の為に渡すものという認識です。日本の名刺交換の文化も広まってきているので、握手の前に名刺交換を申し出てくれる場合も見受けられますが、そのマナーで評価はされません。大事なのは、握手やアイコンタクトといったコミュニケーションです。そこで堂々とした印象が与えられれば、その後の商談のスムーズさが変わってきます。 こなれた英語表現を身につけて「この人は信頼出来る!」と思わせられるよう準備を行いましょう。関連記事
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