「お疲れ様」は英語で何て言う?シチュエーション別「お疲れ様」の表現方法
「お疲れ様」という言葉は、日本の職場では無意識によく使われる言葉です。
会社へ出勤したときや日中に上司とすれ違ったときの「挨拶」として、大きな仕事を終えた同僚への「ねぎらいの言葉」としてなど、様々な場面で頻繁に使われます。
英語表現においても相手に「お疲れ様」と言えることは、会話への発展もスムーズになり、相手とより親しくなることもできるため、英語コミュニケーションにとって大切なことの一つです。
しかし、英語には日本語のように「お疲れ様」という言葉は存在していません。
では、どのようにして「お疲れ様」と言えば良いのでしょう?
日本でも様々な意味合いで使われることと同様、「お疲れ様」に代わる英語表現は様々な言い回しがあります。
ビジネスでの7つのシチュエーション別に「お疲れ様」の表現を、ALUGOよりご紹介します。
目次
日本語と英語の「お疲れ様」の使われ方の違い
日本語で「お疲れ様」とは
辞書で調べると、「お疲れ様」の意味は以下のように出てきます。[名・形動]相手の労苦をねぎらう意で用いる言葉。また、職場で、先に帰る人へのあいさつにも使う。「ご苦労様」は目上の人から目下の人に使うのに対し、「お疲れ様」は同僚、目上の人に対して使う。もともと「お疲れ様」「ご苦労様」といったこれらの言葉は、仕事終わりで疲れている相手に掛ける「ねぎらいの言葉」です。それは日本特有のものであり、感謝の気持や相手を敬う心の強い、日本の古くからの文化が感じられます。また、日本語では上下関係、主従関係の厳しい文化もあり、日本ならではの「お疲れ様」「ご苦労様」という言葉が生まれたわけです。
英語での「お疲れ様」とは
日本の職場と比べ、英語のビジネスシーンでは、あまり上下関係なく上司や部下、誰に対してもフレンドリーな会話をすることが印象的だと思います。日本ではお辞儀しながら「お疲れ様でした!」と言うものを、英語では軽く手を振りながら「じゃあ、おつかれ!」と言うような感覚です。だからと言って、目上の方に対してフレンドリー過ぎるとそれはそれで失礼になります。
英語でも相手に合わせて「お疲れ様」と言えたら良いですよね。
では、日本語の「お疲れ様」に代わる英語はどのようなものがあるのか、シチュエーション別にチェックしていきましょう。
7つのシチュエーション別「お疲れ様」の言い方
辞書にもあったように「お疲れ様」という言葉の意味は、”ねぎらい”と”挨拶”の2つでしたね。 まずは、あまり言い方を気にせず誰にでも”挨拶”として使う「お疲れ様」の英語表現を見ていきましょう。挨拶として
挨拶は、その日のあなたの第一印象です。 あなたから笑顔で挨拶をすれば、相手もきっと気持ち良いでしょう。⑴朝や出社時、相手にその日初めて会うとき
Good morning, David. How are you?(おはようデイビッド。調子はどうですか?)
相手に会う時間によってmorningの代わりにafternoon、eveningに変えます。
また基本的には名前をつけて挨拶することが、親しみのある挨拶です。
上司であれば、「Mr./Mrs./Ms.」を付けましょう。
Hello, Mr. Brown. How was your weekend?(やぁ、ブラウンさん。週末はどうでしたか?)
もしあなたが相手の予定を知っていた場合なら、また挨拶に加えて「Did you enjoy your weekend?(週末は楽しかった?)」「How was dinner for last night?(昨日のディナーはどうでした?)」とさりげなく一言聞いてみると話が広がります。
⑵日中やすれ違った時、相手に再び会う時
Hi./Hello.(やぁ。)
特に用事がなければ、軽く笑って挨拶を交わすだけで構いません。
用事がある時、相手の様子を伺いたい時は、一言加えましょう。
Hi, Karen. How’s it going?(やぁカレン。調子はどう?)
How’s work?(仕事は進んでる?)
同僚に対しては、カジュアルな言い方でもいいですね。
Hey, what’s up?(調子はどう?)
⑶退社時
See you tomorrow!(また明日!)
See you next week!(また来週!)
See you on Friday.(また金曜日に。)
See you next month.(また来月に。)
これらは、普段から顔を合わせている会社の人なら誰に対して使っても大丈夫です。
同僚に対してはカジュアルな言い方をしても良いでしょう。
Catch you later(soon)!(じゃあまた!)
See youの後に一言加えると、さらに良い印象を与えるでしょう。
Good night!(良い夜を!)
Have a nice(good) weekend!(良い週末を!)
Have a great holiday!(素晴らしい休暇を!)
Have a nice trip!([出張へ行く人に]良い旅を!)
ねぎらう言葉として
⑴基本的な「お疲れ様」
同僚に対して、よく使う英語表現です。英語では「ねぎらう」というよりは「褒める、賞賛する」という雰囲気に近いでしょう。 どちらかというと同僚から同僚へ、上司から部下へと使う表現です。まれに”上から目線と捉える人も居ますので”相手と自分の距離感に注意しましょう。
Good job.(よくやったね!/いい仕事したね!)
Great work.(上出来だ!/素晴らしい仕事をしたよ!)
Well done!(よくやった!)
You did ~の文章を使うと「あなたが」というのが少しだけ強調されます。
You did good today.(今日はよくやったよ。)
You did great job!(いい仕事したよ!)
You did well(great).(よくやったよ。)
You did your best.(君は全力を尽くしたよ。)
⑵感謝の意味も込めて
仕事をサポートしてくれた。ミーティングに参加してくれた。という様に相手にお礼を述べると共に相手を労わる時にも「今日はお疲れ様です、ありがとうございました。」などと日本語で言うことがありますね。 「Thank you for ~.(〇〇してくれてありがとう。)」という表現は、よく使われます。誰に対しても使うことができるので、上司や目上の方にもこの言い回しの方がBetterです。
Thank you for your help.(手伝ってくれてありがとう。)
Thank you for your time.(時間を割いてくれてありがとう。)
Thank you very much for your trouble.(ご尽力頂きありがとうございました。)
Thank you so much for your advice.(助言を頂きありがとうございました。)
Thanks for today!(今日はありがとう!)
それ以外の言い回しもあります。
You’ve been very helpful.(とても助かりました。)
I really appreciate your help.(助けていただいて、心から感謝します。)
⑶仕事で疲れている相手に
これらは、ほぼ確実に疲れているに違いない相手へ使います。 日頃から努力家の多い日本人は、より疲れている相手の気持ちに寄り添うことができます。 日本人ならではの、気遣い、心遣いはきっと英語を言語とする方達に喜ばれるはずです。
You must be tired.(疲れてるでしょう…)
You look so tired.(すごく疲れてそうだね…)
You worked hard today.(今日はよく働いたね。)
「You must be ~.」「You look ~.」の形容詞の部分を違う語ににすれば、いろんな意味でも使えます。
ex)[プレゼン前の相手に]You must be nervous.(緊張してるでしょう。)
ex)[残業をしている相手に]You look so sleepy. Would you like some coffee?(すごく眠そうだね、コーヒーでも飲む?)
Did you have a hard day today? (今日は忙しかったの?)
Did you have a busy day again today?(今日もまた忙しかったの?)
上の文に「Are you OK?(大丈夫?)」や「I hope you will take it easy once in a while.(たまにはゆっくりしてくださいね。)」、「If you need anything, just let me know.(必要なことがあれば、なんでも言ってね。)」などと付け加えると相手のことを心配している気持ちがよく伝わります。
⑷退職される方へ
Congratulations on your retirement!(退職おめでとうございます。)
Thank you for everything!(色々とありがとうございました!)
I was so happy to work with you.(一緒に働けてとても嬉しかったです。)
Good luck in the future!(幸運を祈ります!)
退職される方へは、一緒に過ごした時間や仲の良さを考えてあなたの気持ちを素直に伝えることが一番良いでしょう。
日本の「お疲れ様」を英語で表現すること
いかがでしたか? 日本語では「お疲れ様」という一言ですが、英語では様々な表現方法があります。 シチュエーションや相手の様子によって、あなたらしい「お疲れ様」の一言を掛けてみてください。 きっと相手とのコミュニケーションがより広がることでしょう。 日本人だからこそ「お疲れ様」の意味を大切に、英語でも使っていけるといいですね。関連記事
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