シーンごとに見る、ビジネス英語のあいさつ表現
英語圏に限らず、ビジネスシーンにおいて最も大切といっても過言ではないのがあいさつです。人は誰しもきちんとあいさつができる人に良い印象を抱くものです。初対面の人はもちろん、面識のあるクライアントや同僚に対しても、あいさつで良い印象を与えることがビジネスチャンスにつながります。今回は、シーン別に使えるビジネス英語でのあいさつ表現を学んでいきましょう。
初対面の人との英語のあいさつ
日本語におけるビジネスシーンでは、上司に紹介されるまで自分からあいさつをしないこともあるかもしれません。しかし、英語では出会った瞬間に何も言わないと失礼と見なされることもあります。クライアントであれ他部署の同僚であれ、ビジネスシーンで誰かと初めて顔を合わせる際には、まずは必ず「まだお会いしていませんよね(初めましてですよね)、私の名前は◯◯です」と名乗るようにしましょう。「Hello, I’m [自分の名前], your new [Project Coordinator(自分の役職)]. I don’t believe we’ve met yet. Nice to meet you.」
英語でのあいさつでもうひとつ大切なことは、相手の目を見ながら力強く握手をすることです。日本ではあまりなじみのない握手ですが、英語のビジネスシーンでは握手が重要視されます。ギュッと握る握手は、相手に敵対心を持っていない、敬意を払っていることの表明として、「いい握手」と好印象を与えます。逆に、へなへなとしたか弱い握手だと、会ったことをうれしくないと感じている、頼りがいがなさそう、と悪い印象を与えてしまう可能性があります。恥ずかしがらずに力強く握手をしてみてください。
あいさつをした後は、「How are you?」(お元気ですか)と切り出し、打ち合わせなど本題が始まるまでスモールトーク(世間話)でつなげると、さらに相手にいい印象を与えられるでしょう。
時間によっては、「Hello」を「Good morning/ Good afternoon/ Good evening」に言い換えることもできます。しかし、「Good night」は夜、別れ際に使う表現なので、出会った際のあいさつには使わないようにしましょう。
面識のある人との英語のあいさつ
面識のある相手へのあいさつも、基本的には初対面の人との場合と変わりません。しかし、「またお会いできてうれしい」と言う際に、気をつけなければならないことがあります。初対面の際は、「Nice to meet you」と言いますが、2回目以降は「Nice to see you」という表現になります。つまり、初めて出会うときは「出会う」という意味の「meet」を使い、2回目以降は「会う」という意味の「see」を使うということです。2回目以降に会う人に「Nice to meet you」を使うと、前に会ったことを忘れているととられかねません。英語を第2言語とする人はこの使い分けを間違うことが多いので、気をつけてください。また、映画や海外ドラマなどでよく聞く「What’s up? / Hey / How’s it going?」などの英語は、とてもカジュアルな表現です。面識のある相手でも、よほど打ちとけた同僚でない限り、使わないほうがよいでしょう。ビジネスの場では、「Hello. How are you?」 とフォーマルな英語表現で話すことが大切です。
別れるときの英語のあいさつ
ミーティングなど用件が終わった後には、必ず相手に時間をつくってもらったことへの感謝を伝えるあいさつで締めくくる必要があります。その際、英語の文化ではただ感謝の言葉を述べるだけでなく、「よい一日を!」とひと言つけ加えるとさらに丁寧になります。また、ビジネスミーティングのときには、別れのあいさつに「お返事をお待ちしています」などと加え、次のステップをリマインドすることも大切です。こういった英語表現を覚えておくと便利ですね。出会った際と同様に、最後は相手の目を見ながら、ギュッと力強く握手をするのも忘れないようにしましょう。
感謝の気持ちを伝える英語の例文
(今日はお時間をつくっていただきありがとうございました)
「Thank you for having a meeting with us today.」
(今日はミーティングをしていただきありがとうございました)
「Thank you for your time.」
(お時間をいただきありがとうございました)
(このあと、よい一日をお過ごしください。)
「Have a good evening.」
(よい夜をお過ごしください。)
「Have a good weekend.」
(よい週末をお過ごしください)
(お返事をいただけるのを楽しみにしています)
「Looking forward to working with you.」
(御社と一緒に仕事ができることを楽しみにしています)
まとめ
人間関係は礼に始まり、礼に終わります。それは英語でのビジネスシーンでも変わりません。きちんとしたあいさつは互いの気持ちを良くするものです。数種類の英語のフレーズを覚えておき、あいさつがしっかりできるように心がけましょう。英語学習を始めたい方へ
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