上司や初対面の相手のこと、英語で何と呼んでいますか?ビジネスシーンで失礼にならない呼び方と呼びかけ方。
日本では上司を肩書きで呼び、クライアントも肩書きを付けて呼びますが、海外企業やネイティブの上司、ネイティブのクライアントだとどうでしょう。ビジネスシーンで失礼にならない上司、クライアントの呼び方や覚えておくと便利な呼びかけ方をご紹介します。
目次
日本との違い – 肩書きで呼ぶ必要はない
日本語で「〇〇社長」というけれど、英語で「President 〇〇」とは言いません。アメリカで「President〇〇」って言うと「〇〇大統領」のことになってしまいます。では、何と呼べばいいのでしょうか?答えは至ってシンプルで、Mr. か Ms.(Mrs.、Miss)を付ければ良いのです。
また、自分の直属の上司であれば、「How should I address you?」(何とお呼びすればよろしいですか)と聞けばいいですし、相手から「Call me 〇〇.」と言われる場合もあります。
日本のように肩書きを付けて呼ぶ必要はないのです。
だからと言って誰でもMr.とMs.でいけるわけではなく、上司、クライアントに関わらず、初対面の相手につける敬称で気を付けたい点が2つあります。
名刺の名前の後に書いてある学位・資格を忘れずにチェック
通常英語の名刺の名前の後には学位・資格を表す略字が書いてあります。BA、BSc等はBachelor(学士)、MA、MSc等はMaster(修士)、MD、PhD等はDoctorate(博士)を表し、CAは公認会計士などの資格を表します。名刺をもらったら名前の後ろにPhDが付いているかどうかを必ずチェックすることです。
医師はMDと書いてあるので、その場合は必ずDr. 〇〇とMr.の代わりにDr.を付けます。MDでなくても、博士号を持っている人はPhD、JD、EdD等博士号の略字が書いてありますので、失礼にならないように「〇〇と呼んでくれ。」と言われるまではDr. 〇〇と呼びましょう。また、大学教授はProfessor〇〇と呼びます。
Ms.、Mrs.、Missを正しく使う
相手が女性の場合、相手が既婚でMrs.と呼ばれても気にしないと前もって分かっている時はMrs.、高校生ぐらいまでの若い女性をMissと呼ぶ時以外はMs.と呼ぶのが一番無難です。たとえ既婚であってもMrs.と呼ばれたくない人もいるし、大学生ぐらいでも既婚だったりするので、相手からMrs./Missと呼んで欲しいと要望があった時以外はMs.で通しましょう。この場合気を付けたいのは、Ms.の発音は「ミズ」と濁音であること。Missと区別するためにもしっかり発音しましょう。
上司をファーストネームで呼んでいいの?
筆者が初めてカナダの企業で働き始めて感じたことは、皆がお互いをファーストネームで気軽に呼んでいることでした。もちろん、社長も部長も皆ファーストネームでした。大企業に近い中堅企業でしたけど、初日に社長に「Call me, Brian.」と言われた時に「え?良いの?」と心の中で思ったことを覚えています。それぞれの企業で独自のカラーがあると思いますが、名前で呼んで良いと言われたら遠慮せずに名前で呼びましょう。許可をもらったのに遠慮していつまでもMr.やMs.で呼んでいると距離を置いていると思われてしまいます。
ネイティブは日本人と異なり社交辞令で物事をオファーすることが少ないので、許可を得たら遠慮しないほうがネイティブと良い関係を築きやすくなります。クライアントに対して自分の上司をファーストネームで呼ぶのは失礼なので、社外に対しては「supervisor(直属の上司)」や「manager」などの肩書きを使います。
目上や知らない人を呼びかける – SirとMom, Mum… Ma’am?
映画などでよく聞く「Yes, sir!」は軍隊だけで使われる言葉だと思っていませんか。Sirは目上又は見知らぬ男性に対して呼びかける言葉で、普段でもよく使われます。目上又は見知らぬ人に話しかける時に「Excuse me, sir?」と言って注意を自分に向けたりします。筆者も上司に返事をする時に「Yes, sir!」を使ったりしました。しかし、この「sir」は男性のみで女性には使ってはいけないのです。女性には「madam」又はその省略形の「ma’am」を使います。この言葉を聞き慣れてなかった時は「mom(mum)」だと思って「え?お母さん?」と不思議に思ったものです。
Madamのma’amの発音は[mǽm]で、「マーム」と心持ち伸ばした感じの発音になります。反対に「お母さん」の「マム」は米国英語で[mάm](mom)、英国英語で[mˈʌm](mum)と発音します。「お母さん」と呼びかけてると思われて心証を損ねてもいけないので、ma’amの発音に自信がない間はmadamを使うのが良いでしょう。
最後に・・・
上司やクライアントの呼び方、よく使う呼びかけの言葉などをご紹介しましたが、こういうことって日常的に英語に接していないと中々身につきません。ネイティブと会話する機会を利用したり、ビジネス会話のレッスンなどで焦らず地道に身につけていくのが良いと思います。関連記事
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