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実は英語のインプットが足りていない!まずは仕事で使うフレーズを丸暗記するのが最善の勉強法

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日本の社会人が「英語を勉強する」となると、まずはTOEICの受験から入ることが一般的です。しかし、TOEICで高得点を獲得しても実際のビジネス環境ではあまり役に立たないのも事実。今回は、私の体験を基にして、TOEICである程度点数を取っているのに現場ではしどろもどろ…という人が、「TOEIC後」に始めるべき英語の勉強法についてご説明します。

なぜTOEICで点が取れてもビジネス英会話には役に立たないか

求められている知識が異なる

そもそも、日本人にとって最もポピュラーなTOEICは「TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&Rテスト)」と言い、リスニング力とリーディング力を問われるものです。 しかし、ビジネスの現場で問われる英語力はそれだけにとどまりません。英語を話し(スピーキング力)、書く(ライティング力)能力も求められます。しかも、電話、会議、交渉、メール、雑談など、場面に応じて言い回しや単語を使い分けることも必要になってきます。 こうした能力はTOEIC L&Rテストの対策では身につきません。「TOEIC Speaking & Writing Test(TOEIC S&Wテスト)」と呼ばれるテストやTOEFLなど、スピーキングやライティングのテストもありますが、ビジネスの現場に直結しているわけではないはずです。 筆者自身、社会人になってから本格的にTOEICの勉強を始め、860点までスコアを伸ばしました。その結果、東南アジアのパートナー社員と電話やテレビ会議、メールなどで日常的にコミュニケーションを取り合う業務に携わることになったのですが、最初は全く歯が立ちませんでした。メールならまだしも、電話や会議の場でパッと英語が出てこず、冷や汗をかいたことも二度や三度ではありません。

実はビジネス用のインプットが足りない

そこで、どうすれば自分の仕事に必要な英語力を身につけられるか必死に考えました。実践的な英語力を身につけるためにしばしば言われるのが、「アウトプット量を増やす」ということです。英会話スクールは都市圏であればどの駅前にもあるほどですし、最近ではオンライン英会話も雨後のタケノコのように数を増やしており、英語のアウトプットの機会はより身近に、より手軽に求められるようになっています。 しかし、私はむしろ「インプットが足りない」というのを課題に掲げました。適切なことばを口からアウトプットできないのは、アウトプットの経験が不足している以前に、そのことば自体のインプットが欠けているからです。手っ取り早くコミュニケーションを円滑化させる必要のあった私は、必要なことばをインプットすることに決めたのです。

本当にビジネスで英語を使うために必要なこととは?

必要なフレーズだけを抽出して丸暗記する

筆者が行ったのは、「書籍に書いてあるフレーズの丸暗記」でした。もちろん、書籍に記載されたすべてのフレーズを始めから終わりまで丸暗記したわけではありません。中でも私に関係の深い、電話や会議の進め方、受け答えに関するフレーズをピックアップしたのです。 なお、私が使用したのは「場面別ビジネス英会話(ベレ出版)」という参考書です。同様の書籍は大量に出版されていますので、あえてこの本でないといけないことはないと思います。書籍選びよりも、実際に暗記をやり抜くことが大事です。私がピックアップしたフレーズの数は約200。シチュエーションを限定してしまえば、実はインプットする必要のあるフレーズはそれほど多くありませんでした。すき間時間で暗記を続け、おぼろげながら暗記できるまでに2週間、すらすら唱えられるまでに2ヵ月ほどかかりました。 「丸暗記」と言うと、場面に応じた柔軟な対応力が身につかないのでは?と思われるかもしれません。確かに、状況によっては少し不自然なフレーズになってしまったこともあったのですが、それでもことばに詰まって黙り込んでしまうよりは、何かしら話した方がはるかにベターです。それに慣れてきたら、丸暗記した文の一部を自分なりにアレンジしたり、時と場合に応じて適切なものに応用していくのがよいでしょう。そういう意味での「最初は丸暗記」です。

とにかく口に出してみる

暗記の目的はテストでよい点を取ることではなく、フレーズをビジネスの現場で使えるようにすることです。そのため、とにかく口に出してみることが重要です。目の前に英語を使う同僚や上司、顧客がいるような想定でフレーズを口に出すことで、ちょっとしたイメージトレーニングにもなります。 また、覚えたフレーズは実際に使用してみるのも必要です。最初は、覚えたままのフレーズを生身の人間に使うことが少し気恥ずかしく感じられましたが、やはりひとりで学ぶよりもはるかによいトレーニングになりました。私の場合は周囲に協力してもらえそうな同僚がいなかった(全員日本人)のですが、周囲に信頼できる同僚や上司がいる場合は、自分が英語の勉強をしていることを伝えて会話の相手をしてもらうのも有効ですね。

頻度の高いフレーズ・シチュエーションから暗記を開始する

書籍に出てくるフレーズは、シチュエーションの網羅性がかなり高く、結果として数千にのぼる数が収録されていることも少なくありません。 一から学ぶのは時間的に厳しいものがありますので、自分にとって遭遇頻度の高いシチュエーション・フレーズをピックアップし、それらを重点的に学ぶ方が効率的です。社会人は多忙ですから、完璧を目指すのではなく「6~7割できていればいい」という発想でかまいません。インプットしているフレーズが増えてくると、実は自ずと応用が利くようになります。

まとめ

TOEICの勉強だけでは、自分の仕事の現場に生かせる英語力が身につきません。一定程度の得点を獲得したらビジネス向けのインプットをいち早く始めるべきでしょう。「アウトプットの前にインプットを増やす」ということを忘れずに勉強にいそしんでくださいね。
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