ALUGO BLOG

英語が話せるようになるために克服すべき二つの課題

Pocket

英会話には、かなりの時間とお金をかけているのに今一つうまく話すことができない。又は、少しは話せるようになったけれど、何とか通じるくらいのレベルで、これから先、流暢に話せるように上達していくような気がしない。

数ある習い事の中でも英会話に関しては、そんな不完全燃焼的な不満を持たれている方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、英語が話せるようになるために克服しなければならない課題の中で、特に日本人が苦手な二つの課題についてご説明させていただきます。

課題の一つ目は、英単語を視覚的に文字で捉える傾向が強いことです。つまり英単語を常にアルファベットで綴られた文字の一塊でとらえようとするために、英単語の発音変化についていけないことです。そしてもう一つは、常に英語を日本語に翻訳して理解しようとする癖から抜けられないという課題です。これらの課題について思い当たることはありませんか?

耳からではなくアルファベットの文字により目から入ってしまう英会話

まずは一番目の課題について考えてみましょう。

私たちが最初に日本語に親しみ始めるのは耳からです。英語が母国語の人たちも最初に英語に親しみ始めるのは耳からです。目から母国語の情報を脳にインプットし始めるのは母国語がある程度話せるようになった6歳位からです。つまり6歳頃には母国語が充分に聴き取れる能力が身についています。そして、その後に文字と言葉の関係を学び始めるのです。

しかし日本人が英語を学び始める場合は、アルファベットの文字を通して目からのインプットが大きな割合を占めます。つまり、いきなり文字を通して言葉を学び始めることになります。残念ながら、このように文字に頼りすぎて言葉を学習することにはマイナスの面があります。

簡単な例を挙げてみましょう。例えば、I like her.や I like him.は、3つの英単語で構成されています。カタカナでの英語の発音の表記には限界がありますが、それぞれ「アイ ライク ハー」、「アイ ライク ヒム」とは発音されません。それではどのように発音されるかというと(あえてカタカナで表現するならば)、「アイライカー」、「アイライキム」と発音されます。つまり、herやhimのhの音は発音されずにerやimになり、likeの最後の音eも次に母音が来るために省略されて liker, likimと発音されます。そして、さらに「ァライカー」、「ァライキム」と「ァ」の音が殆ど無いように聴こえます。これが理解できないと、聴き取りも不十分でしっかり聴き取れていない場合が多くあります。

日本では文字に頼りすぎて言葉を学習するために、このような音の変化の現象についていけないというマイナス面があるわけです。つまりアルファベットの文字の通りに英単語を区切り発音することが発音に関しては間違いであることもあるわけです。

話されている英単語は次に来る英単語の関係で変化して発音されることが往々にしてあることを理解することが大切です。そして、自分でもそれに慣れ親しんでそのように発音するようにすれば、問題なく聴き取りもできるようになります。

日本語に翻訳して英語を話すことから卒業しないとペラペラにはなれない

次に二番目の課題について考えてみましょう。

筆者は学生時代から英和辞書ではなく英英辞書を使用しています。通訳になりたいからとか翻訳家になりたいからと、英和辞書を使用する必要があるといわれる人もおられるでしょう。でもまず、英語が日本語の介在なしで話せるようになることが重要です。通訳や翻訳の勉強をするのは英語が日本語の介在なしで話せるようになった後でされてはいかがでしょうか。

以前、村上春樹さんが随筆の中で「英語の翻訳もやっていますが、実は英会話は苦手です」みたいなことを言われていました。通訳や翻訳をしている方にもたくさんお会いしたことがありますが、特に翻訳をされる方は、英語を話すことが苦手の方が多くおられると思います。素晴らしい翻訳ができるのに、どうして話す方は苦手なのでしょうか。

筆者がまずお勧めすることは、日頃から英英辞書を使うことです。英語を聴いてそれを日本語に訳して理解する。その後、日本語の解答を考えてそれを英語に直して答える。それでは、時間がかかりすぎてぎこちない会話になってしまいます。英語は英語として理解して話すべきなのです。英英辞書を使うことで翻訳する癖を改めるのです。

英会話に慣れてきたら、英語の問いかけに日本語を介さずに英語で答えられるようになります。それは自分でも気付くことで、その瞬間本当に嬉しくなります。それが繰り返して起こるようになれば、つまり日本語を介さずに英語が話せるようになれば、あなたの頭に英語脳が形成されたということになります。

大学時代にネイティブの講師から克服すべき二つの課題を指摘された。

筆者は、中学生のころからアメリカに留学するつもりでしたので、英語にはこだわりがありました。学生時代はアルバイトなども英語が使える機会が多い空港の出発ウイング内のバーラウンジで働いていました。又、クリスチャンではないのですが、アメリカ人宣教師夫妻の教会にも高校時代から通っていました。そして大学ではネイティブの講師の英会話のクラスを2年間受講しました。

特に大学時代のネイティブの講師は、ニューヨークのカレッジを卒業していたので、行きたかったニューヨークのことや英語が上達できるコツなどもいろいろと教えてもらいました。特に強調して助言されたのは、今回のテーマである二つの課題を克服することでした。

そのおかげでアメリカに留学する前からある程度英語が話せたわけです。結局、アメリカには20年以上いましたが、今ならインターネットを利用すれば、留学などしなくても英会話はできるようになると思います。

日本の英会話学校で講師をしていた経験もありますので、語学の上達には大きな個人差があると実感していますが、今からお話しする方法をお試しいただければ、あなたの英会話の上達に役立つことでしょう。

オンラインの英文読み上げサイトを活用しよう

それでは、一番目の課題を克服するアイデアをご紹介します。

1)無料で使えるあなたのお気に入りの英文読み上げサイトを探します。

ダウンロードしなくても使える無料英文読み上げサイトを「無料英文読み上げサイト」で検索してみます。かなりたくさんの読み上げサイトがありますので、ご自分が使いやすいと思うものを探してください。

2)英語の音の変化、リエゾン、消える音、発音ルールなどを理解する。

「英語の音の変化、リエゾン、消える音、発音ルール」で検索すると、いろいろなサイトで英語の発音の変化についての説明がされています。そのサイトで個別に説明されている英語の発音の変化についての例文をコピペしておきます。

3)2の例文を1のお気に入りの読み上げサイトで読み上げてもらいます。

自分でも発音して確認して英語の音の変化のルールを理解します。できればパソコンにダウンロードした無料録音ソフトに読み上げサイトの発音とご自分の発音を録音して比べて聴いてみるのも効果的です。無料録音ソフトも多数ありますので、これも「無料録音ソフト」で検索してご自分のお気に入りをダウンロードしてください。

英文読み上げサイトを活用すると、ご自身が話す英語の発音矯正やネイティブが話す英語のレベルを目標に発音練習していけますので、活用されることをお勧めします。映画で話されている科白や日常会話のフレーズなどなんでも試してみてください。

英語脳を作るためにしてみたいこと

次にニ番目の課題を克服するアイデアをご紹介します。

まずは、子供用の英英辞書をどんどん読んでみる。日本語に翻訳することなく説明文を読んでいきます。説明文にはそれほど難しい英単語はありませんので、日本語に翻訳せずに英語を英語として理解する癖をつけます。暇をみつけては小説でも読むように読み込んでいきます。

例えば、Butterflyなら下のような説明文になります。例文があればそれも含めましょう。特にchanges intoなどの句動詞などにも注意を払いましょう。句動詞は日常会話ではよく使われますので、自分でも使えるようにしておきましょう。

Butterfly
A butterfly is an insect that has beautiful wings. The butterfly begins its life as a caterpillar, and later changes into a butterfly.

A butterfly is an insect with four large wings that often have bright colors.

I caught a yellow butterfly in a jar.
My brother said I should keep it, but I let it go.
無料で使えるオンラインの子供用英英辞書のお勧めは、 LITTLE EXPLORERS Picture Dictionary  と、 Wordsmyth Kids です。 AからZまでアルファベット順にサイトからコピペして自分用の辞書を作成してプリントアウトしてそれを何度も何度も読み込んでいきます。子供向けの簡単な辞書ですが、単語の用法に感心することもあるでしょう。この作業をする意味はあくまでも日本語を使わずに英語を英語として理解する英語脳を作るためです。毎日の通勤時間や通学時間に3か月から半年も読み込めば英語を英語として理解する癖がつくはずです。

それから、ご自身が英和辞書の代わりに使う英英辞書は無料で使えるオンラインの英英辞書がたくさんありますので、検索してみてください。特にWordsmythは、初級(Beginner’s Dictionary)、中級(Intermediate Dictionary)と上級(Advanced Dictionary)があり、ご自分のレベルに合わせて使い分けられますので、お勧めできます。

「英語が話せるようになるために克服すべき二つの課題」のまとめ

今回は、日本人が苦手な二つの課題を克服するアイデアを説明させていただきました。やはり英語を話すならできるだけネイティブの発音に近い発音で話したいものです。そして発音される音の変化のルールが理解できれば、リスニングの能力の向上だけではなくスピーキングの能力の向上にもつながります。

日本人で流ちょうな英語が話せる人は英語を英語として理解して話しています。日本で英語脳を作るためには、日頃から日本語で生活している部分と英語で生活している部分の割合を最低でも50%ずつにしなければならないと思います。筆者の場合は英語90%で日本語10%の生活をしています。テレビも視聴しませんし日本語の新聞も読みません。日本語はネットで動画ニュースの興味のあるものを視聴するくらいです。英語で生活する部分の割合を上げていけば、英語で考えて英語が話せるようになるはずです。

ご紹介した二つのアイデアが皆様の英会話に役に立つことができましたら嬉しいです。今回は大まかなところだけ説明させていただきましたが、また機会があれば例文などもまじえて発音の音の変化のルールなども説明したいと思います。

また、英会話習得の効果を高めるためのTipsにご興味がありましたら、下記より資料をダウンロードいただけます。


【資料のご案内】 英会話習得の効率を更に高める3つの手法とは

※こちらは、資料の一部を抜粋したものです。

【英会話習得効率を高める3つの原則と活用例】の資料ダウンロードはこちらから。
項目を以下に入力して続きをご覧ください。

この記事をシェアする: