副詞を上手に使いこなそう
「副詞」と聞くとどのような英単語を思い浮かべますか?
often、soon、fast、slowly…などいろいろとありますが、みなさんは副詞をきちんと使える自信がありますか?
会話ではルールを破って、”I eat fast food…often.”のように後から付け加えても意味は十分通じると思いますが、
メールのような書き言葉で間違えてしまうと、それを読んだ相手にアンプロフェッショナルな印象を与えるかもしれません。
副詞を上手に使えると、表現がさらに豊かになります。
ぜひ副詞を使いこなして、様々なことを英語で伝えるようになりたいですよね。
今回は副詞の働きと基本的な使い方とビジネス会話で使える副詞をご紹介します。
副詞の基本的な使い方
まずは副詞がある場合とない場合でどれだけ意味が異なるかを見ていきましょう。【副詞なし】 I can speak English. 「私は英語が話せる。」
【副詞あり】 I can speak English fluently.「私は英語が流暢に話せる。」
fluentlyという副詞が加わるだけで文の意味が大きくかわります。
副詞の働き
まずは副詞の働きを確認しましょう。副詞は動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾します。
1.動詞を修飾
He walks fast.
fast(速く:副詞)はwalks(歩く:動詞)を修飾しています。
2.形容詞を修飾
She looks so smart.
so(とても:副詞)はsmart(賢い:形容詞)を修飾しています。
3.副詞を修飾
He can sing very well.
very (とても:副詞)はwell(上手に:副詞)を修飾しています。
4.文全体を修飾
Overall, we did a great job.
Overall(全体的に:副詞)はそのあとに続く文を修飾しています。
副詞の種類
副詞には容態、場所(方向)、時間、頻度、程度を表すものがあります。以下にいくつか例を挙げます。
1.容態を表す副詞
– gently(そっと、やさしく)、neatly(丁寧に)、secretly(内密に)、angrily(怒って)、somehow(なんらかの方法で)
2.場所(方向)を表す副詞
– abroad(外国で)、away(遠くで)、everywhere(あらゆるところで)、here(ここで)、down(下へ)
3.時間を表す副詞
– now(今)、early(早く)、soon(すぐに)、recently(最近)、eventually(最終的に)、afterwards(後で)
4.頻度を表す副詞
– always(いつも)、frequently(よく)、once(一度)、repeatedly(繰り返し)、hardly(ほとんど〜ない)
5.程度を表す副詞
– almost(ほとんど)、entirely(完全に)、extremely(極端に)、quite(とても)、pretty(とても)、just(ちょうど)
副詞を置く位置
副詞を置く位置は基本的には「何を修飾しているか」という視点が基本になります。1.動詞を修飾する場合—動詞の後ろに置く。
She danced beautifully.
2.頻度を表す場合—動詞の前、助動詞の後ろに置く。
We often go see her.
You can always count on me.
3.形容詞、副詞を修飾する場合—形容詞、副詞の前に置く。
The child is pretty smart.
He did it very nicely.
4.文全体を修飾する場合—文頭に置く。
Unfortunately, we couldn’t make a good deal.
覚えておくべき例外的な副詞の使い方
残念ながら、副詞の使い方には例外も多くあります。ここでは覚えておくべき例外を紹介します。動詞の目的語が長い場合は動詞の前に置かれます。
動詞を修飾する副詞は通常動詞の後ろに置かれますが、その動詞が他動詞で続く目的語が長い場合は
動詞の前に副詞を置きます。
例
He picked up his pen carefully.
He carefully picked up all the pieces of broken glass.
“enough”は修飾する形容詞や副詞の後ろに置かれます。
例
The car was not big enough.
She talked quickly enough.
頻度を表す動詞は助動詞の後におかれますが、続く動詞が省略される場合は助動詞の前に置かれます。
例
“Can you park your car in front of the building?” “Yes, I usually can.”
ビジネス英語でよく使える副詞
ビジネスの現場ではカジュアルな日常会話とは違う表現を使うことが多いです。副詞もビジネスにふさわしい少しフォーマルなものが使えると知性的に聞こえますよ。
・ approximately「およそ」
aboutと同じように使われますが、綴りが長い文、数字を強調しやすいです。
“The budget for the new project is approximately 10 million yen.”
「新しいプロジェクトの予算はおよそ1,000万円です。」
・ occasionally 「時々」
sometimesよりもフォーマルな印象になります。
“We occasionally visit overseas customers.”
「私たちは時々海外の顧客を訪問します。」
・ effectively「効果的に」
次のefficientlyとセットで使うこともあります。
“This is how we promoted this product effectively.”
「こうやって私たちはこの商品の販売を効果的に促進しました。」
・ efficiently「効率よく」
ビジネスでは効率も求められるので、非常によく使います。
“We always try to work as efficiently as we can.”
「私たちは常にできるだけ効率よく働こうとしている。」
・ consequently「結果的に」
“We tried every preventive measure. Consequently, we were able to avoid the worst-case scenario.”
「私たちはあらゆる予防策を講じたので、結果的に最悪の事態は避けられました。」
・ precisely「確かに、その通り」
相手が言ったことが正しい時に使います。
preciseは「正確な、精密な」という意味があるので、preciselyもそのようなニュアンスを含み、exactly(=その通り)よりも堅い印象になります。
“Is this what you mean?” “Precisely.”
「これがあなたの言いたいことですか?」「その通りです。」
・ practically「実際のところ、実質的には」
日本語でも「実質的には」というと、すこしフォーマルな感じがありますね。
英語でもactuallyというよりもpracticallyを使ったほうがあらたまった印象になります。
This is practically the best price.
「これは実質、一番いい値段だ。」
まとめ
副詞は英語の5文型の要素(S,V,O,C)の中には入ってこないため、その使い方のルールが曖昧になりがちですね。まずは基本的な使い方をしっかり覚えておくことが大切です。
ぜひ様々な副詞を用いることで、自分の意見や考えをさらに詳しく説明できるようになるといいですね。
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