外国籍の社員の英語を聞き取るための対策を教えます!
最近の日系企業でもさまざまな国籍のグローバル社員が働くことは珍しくなくなってきました。それによって、これまで一生懸命にリスニング対策を行ったのに英語が聞き取れなくて戸惑うことはありませんか。今回は多国籍なグローバル社員の英語を聞き取るためのテクニックについてご紹介します。
目次
美しいアメリカ英語とイギリス英語は珍しい
日本の学校生活で最初に接する英語学習では、教科書自体がアメリカ英語を主に学ぶようにできていることが多いのが現状です。つまりは義務教育を受ける日本人はアメリカ英語を習う人が多いのです。また当たり前ですが、リスニングのための学習教材は専門の人がとても美しい発音で話しているものが使用されています。日本でいう標準語のテレビアナウンサーが話している会話を聞いているようなものです。もちろん英語学習初期の段階で美しい発音を聞くことはとても良いことですが、現実の世界ではここまで美しい英語を話す人はなかなか出会うことが逆に稀だったりします。なぜなら、同じ英語を第一言語とする別の国のネイティブスピーカー同士はもちろんのこと、同じ国のネイティブスピーカーでさえも、方言が存在し単語や発音が全く違うことがあるからです。例えば筆者の体験ですが、オーストラリア英語とイギリス英語・アメリカ英語はそもそも単語が異なることが多いですし、同じアメリカ国内であるニューヨークとテキサス、同じイギリス国内であるロンドンとエジンバラは全く発音やイントネーションが違います。
世界の英語は大きな地域差がある
第一言語とする国の中でも言葉の地域差があるのですから、世界規模での地域差はさらに大きくなります。やはり近い地域同士の英語は聞き取りやすく、遠くなると聞き取りにくくなる傾向があります。例えば日本人であれば韓国人、中国人、台湾人が話す英語はかなりクリアに聞こえる傾向がありますし、やはり中央アジア、ヨーロッパや南米の人が話す英語は聞き取りにくい傾向があります。そのような状況でもビジネスではさまざまな国籍を持つ人間とコミュニケーションをとる必要があります。日本人が特に苦手とするのはインド~中東あたりに住んでいた人の英語と言われていますが、それは発音が日本人にとって聞こえにくく、イントネーションがフラットで早口なためとも言われています。
グローバル企業にはインド人が多く存在する
後述でインド人の話す英語の特徴とその対策について紹介しますが、今回なぜインド人の英語を特に取り上げるのかというと、昨今グローバル企業では多くのインド人が活躍しているためです。インド人といえば一昔前のイメージだとIT分野で活躍しているイメージがあったかもしれません。しかし、最近では国外でMBAを取得してその後に大手投資銀行、コンサルティングファームなどで活躍する人もとても増えてきました。アメリカに本社を置く企業でもインド人の経営者が増えているようです。もちろん日系メーカーでもインドに進出する企業がとても多くなってきたため、インドでの現地採用はもちろんのこと、日本でのインド人の採用が増えて来ました。
インド人の英語の特徴と対策
そのため、日本でもインド人の英語に触れる機会が大変増えています。それはインド人の方が日本人よりもグローバル企業の中では人口が圧倒的に多く存在感があるためです。アメリカ人の中には「インド人の英語は日本人の英語より聞きとりやすい」という人もいるほどで、彼らの英語を聞き取るリスニング能力を鍛える必要がでてきます。インド人の英語が聞くき取りにくいわけ
それではなぜインド人の英語は聞き取りにくいのでしょうか。その原因は先ほどもお話したように、日本人にとって独特の発音でイントネーションがフラットかつ早口であることが挙げられます。インド人の英語:発音
インド人の英語の発音は「Theater」が「Teater」のように発音されます。要するにサ行の音がタ行になっていることが多いため、常に予測しながら話しを聞いて脳内で発音を変換しなければなりません。これは日本人もrとlの発音、sとthの発音が苦手で、他の国の人間が困惑するのと同じことが起きていると考えてください。インド人の英語:イントネーション
インド人の英語のイントネーションは、多くの場合フラットで同じイントネーションで話されることが多いのも特徴です。英語は肯定文では文末のイントネーションが下がる、疑問文では上がる、長文の時は山なりになる等の特徴がありますが、インド人にはそれがあまりないのです。インド人の英語:早口
インド人は早口で話す人がとても多いことが挙げられます。もちろん個人差もありますし、ノンネイティブが相手の場合にはゆっくりと話してくれるインド人もいますが、傾向として比較的早口のインド人が多い傾向にあります。一方で日本人は自信がないこともあり小声でそもそも聞き取りにくいと言われることがよくあります。このように独特のイントネーション・発音でしかも早口の英語を聞き取るのはなかなか難易度が高いかもしれません。しかし、日本人も同じように他の国の人にとって難易度が高い英語を話しているというのも事実です。
なぜ早口なのか?メンタリティとの関わり
早口で英語を話すノンネイティブはインド人に限ったことではありません。やはり自分に自信を持つことができるような教育を幼少期から受けた人々は話すスピードも早い傾向があります。加えて自分の意見を先に言いたいので早口になっている可能性もあります。自国の企業ではなくあえてグローバル企業で働く人はやはり積極性がある人が多く、自分に自信を持っていて、ミーティングなどでは我先にと発言をする人が多く見受けられます。そこでは相手に反論されてもめげずに、逆に相手を説得にかかるくらいの積極性があることもしばしば。それはグローバルな環境で働くということは、多様な文化背景の人間が集まるため、日本のように「暗黙の了解」や「空気を読む」文化のある社会(ハイコンテクスト社会)でもない限り、以心伝心が通用しないためです。そしてお互いが伝えたいことをはっきり言わない限りは物事が前に進まないためでもあります。
ノンネイティブ英語のリスニング対策
それではインド人の英語をはじめとした、日本人が聞き取りにくいと感じる英語のリスニング対策は何をすれば良いでしょうか。さすがに教材という形では売られていないので、自分で探す必要があります。 以下のようなものがオススメです。- CNN(アメリカの番組)などの番組を観る ※インド人のジャーナリストや経営者が出演している
- 多国籍の有名人がスピーチしているTED(動画)を見る
- 世界中の大学の授業が配信されているサイト(Coursera、edX、Udacity等)で英語の授業を観る。
まとめ
このように英語は世界の共通語になりつつあり、英語という1つの言語とはいえ、それぞれ各地で方言化をしています。今は英語学習にとって環境が整っており、たくさんの教材があふれています。ぜひ自分にあった教材から聞き取りのコツをつかんでスムーズなコミュニケーションを取れるようになりましょう。関連記事
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