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エレベーターピッチから学ぶ、ビジネス英語での自己紹介方法

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第一印象はどんな場面でも重要です。特に仕事上での第一印象は、自分だけでなく会社に対する信頼性につながります。海外の取引先と初めて会うときなどは、良い印象を与えられるか心配ですよね。 ビジネス英語では「いかに簡潔に自分の言いたいことを述べるか」に重点が置かれ、自己紹介でも同じような要素が求められます。そこで、今回はアメリカで自己紹介のテクニックとして知られる「エレベーターピッチ」について紹介します。ビジネス英語での自己紹介の仕方やポイントについて見ていきましょう。

エレベーターピッチとは

エレベーターピッチとは、15~30秒ほどの時間で意思を簡潔に伝えること、あるいはそのテクニックを指します。ピッチという英語には、「説得して何かを売り込む」という意味があります。アメリカのシリコンバレーで忙しい投資家に対し、エレベーターに乗っているわずかな時間で自分を売り込むための手法として生まれました。 エレベーターピッチはクライアントに営業をかけるときや、社内外に対してアイデアの提案をする際に利用できるプレゼンの手法ですが、もちろん、自己紹介にも応用できます。アメリカでは、「エレベーターピッチ講座」などを受けて話し方を練習する人も多いようです。 エレベーターピッチは、30秒ほどの短時間で相手に興味を持たせ、印象に残るものであるべきです。自分のユニークな要素を入れ込むことが良いエレベーターピッチの秘訣と言われています。

エレベーターピッチから学ぶ自己紹介方法

エレベーターピッチは、「GTC」の要素を意識するといいと言われています。「Goal」「Target」「Connect」の略で、以下のような意味です。
  • Goal:自分が話す目的
  • Target:相手が得られるメリット
  • Connect:自分と相手をつなぐものは何か
  • では、エレベーターピッチを自己紹介に利用するときはどうすればいいのか、細かく見ていきましょう。

Goal:自分が誰か、話す目的は何か伝える

英語圏でのビジネスにおける自己紹介の目的は、「相手を引きつけるスピーチで、自分の仕事を簡単に紹介する」ことです。日本語では自分の言いたいことを最後に言いがちですが、英語では初めに話の目的を簡潔に伝える必要があります。 My name is Taro and I manage digital marketing for our company that sells electronic products. (私の名前は太郎です。電化製品を売る会社のマーケティングを担当しています。) この例文では、とても簡潔に太郎さんの役割を伝えられています。自分の仕事に置き換えて自己紹介の出だしを作ってみましょう。

Target:何をしているか説明する

簡潔に自分の役割を伝えた後は、実際の仕事内容を伝えましょう。プレゼンではないので相手にメリットを伝えるのは難しいですが、単に何をしているかではなく、相手に印象付けるようなユニークポイントを入れ込むことが大切です。 I recently initiated a new project to use big data to analyze consumer behaviors to determine our marketing strategies. This increased our marketing ROI by 50% and our consumers are responding well to our new marketing. (最近、マーケティング戦略を判断するために、ビッグデータを使って消費者行動を分析する新規プロジェクトを企画し、開始しました。これによってマーケティングの投資利益率が50%上昇し、顧客はマーケティングに対し良い反応を示しています。) この例文では、太郎さんが実際に何をして、どのような結果が出たのかがまとめられています。ただ「何々をしている」というだけでは強い印象は残りませんが、「具体的に何をしてどのような効果が出た」と言うことで、相手に印象付けるスピーチとなります。

Connect:質問で終える

自分の仕事についてまとめた後は、会話を促すような質問で自己紹介を締めくくりましょう。ポイントは「相手に会話を促す」というところ。「はい」「いいえ」で答えられる質問でなく、会話に引き込めるような質問にすることです。 So, how does your organization handle your marketing? (それで、あなたの会社ではどのようにマーケティングをしているのですか?) この例文では、相手もマーケティング関連の仕事をしていると想定しています。相手が自分と同様の仕事をしていない場合は、シンプルに「What do you do for your company?(どんな仕事をされているのですか?)」と聞くだけでも良いでしょう。

まとめて声に出して練習する

3つの要素をまとめると、以下の自己紹介が完成します。 My name is Taro and I manage digital marketing for our company that sells electronic products. I recently initiated a new project to use big data to analyze consumer behaviors to determine our marketing strategies. This increased our marketing ROI by 50% and our consumers are responding well to our new marketing. So, how does your organization handle your marketing? 実際に声に出してみて、自分の言いやすいようにアレンジしてみましょう。毎回同じ自己紹介をする必要はありませんし、相手によって内容を変える必要もあるでしょう。頭の中にエレベーターピッチを何通りか用意しておくと、いざというときに英語での自己紹介をビシッと決められるはずです。

気を付けるべきポイント

自己紹介が終わった後、間を持たせるためにちょっとした雑談をすることがあるでしょう。その際、日本人同士では会社関係の人にも初対面で言っていいことでも、ビジネス英語ではタブーがあるということを頭に入れておいてください。 特に気をつけなければならないことは、個人的なことを初対面でいろいろと聞かない、自分のことも言わないということです。例えば、結婚をしているのか、子どもいるのかなどは、相手が聞いてこない限り初対面では言わないほうがいいでしょう。 また、褒めるつもりで「すごい時計をしていますね!」というような会話をしたことはありませんか? このようなコメントは、相手の収入や経済力を詮索しているような印象を与えてしまいます。褒めるつもりでも、相手の外見や身につけているものに触れるのは控えましょう。 日本人はよく言いがちですが、「自分の会社はまだまだです」など自身を卑下するコメントも、英語では良くとられないので避けましょう。また、英語圏であってもハロウィンやクリスマスなどのイベントを祝わない人は意外と多いものです。「クリスマスは何をするのですか」などと聞くと、相手の宗教観に踏み込むことになるかもしれません。うかつに聞かないようにしましょう。

まとめ

日本人同士でも、友だちと会社関係では自己紹介の内容を変えるのと同様、英語でもビジネスシーンの自己紹介では、仕事に関する話をする必要があることは言うまでもありません。上記で紹介したエレベーターピッチの要素を生かせば、英語で心配せずに自己紹介ができるでしょう。

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