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避けて通れない冠詞の知識

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冠詞のa、theは英語を学習したことがある人なら誰でも知っている単語ですが、
その使いをきちんと理解しているか、と聞かれると、不安に感じる人も多いのではないでしょうか?
とはいえ、文章の中で名詞を使用することを避けるわけにはいかないので、
英語を学習する限り冠詞の理解は避けられないのも事実です。

ここで冠詞の基本的、例外的な使い方を確認し、冠詞の使用方法に自信を持てるようにしましょう!




英語の名詞の理解

冠詞が単独で使われることはありません。
冠詞は必ず名詞の前に置かれるものなので、英語の名詞の性質を理解せずして、
冠詞を理解することはできません。

名詞は以下のように分類されます。

A. 一般名詞と固有名詞
B. 可算名詞と不可算名詞

Aの分類は日本語にもあるのでわかりやすいと思います。
「ある会社」と言えば一般名詞、「アルーゴ」と言えば固有名詞ですね。
英語にすると「ある会社」はa company、「アルーゴは」はAlugoと最初の頭文字を大文字にします。

また可算名詞といえば、「1つ、2つ…」と数えられる名詞で、複数になればその語尾に”s”や”es”をつけます。
それに対し、”sugar”、”water”のように数えられないものや、
“information”や”thought”のように絵に描こうと思っても描けない、抽象的なものを不可算名詞と言います。

“a”と”the”の基本的な使い方の違い

「ある会社」=”a company”の”a”が示すところは「たくさんある中の不特定の一つ」、という意味になります。
「一つ」とあるので、複数形の名詞に”a”がつかないことは皆さんご存知ですね。

それに対して”the company”というと「他にはない、特定のもの」という意味になり、
Alugoの話をしている際に”the company”と言えば、Alugoのことになりますし、
“a company”(ある会社)の話をしていて、2回目以降、その会社が話題にあがれば、特定され、”the company”となります。
その「特定される」というイメージが定冠詞”the”を理解する鍵となります。

「その」という日本語には訳されない”the” 〜その1

“the”は常に「その」という日本語に訳せるわけではありません。次の英文をみてください。

“She was sleeping on the sofa.
「彼女はソファーで寝ていた。」


上記の文を話している人はおそらく自分(または彼女)の家にあるソファーを指してこの発話を言っています。
つまり話し手はどのソファーのことを言っているのかわかっているので”a sofa”ではなくtheを使っています。
また以下の文はどうでしょう。

“I couldn’t come here by bike because of the snow.”
「雪のせいでここに自転車で来ることができなかった。」


“snow”は不可算名詞なので”because of snow”といっても間違えではなのですが、
話し手は「昨夜降った雪」のことを話しているので、”the” をつけて”snow”を限定しています。
このように話の状況、文脈、内容、条件、によって可算名詞が話し手や聞き手に特定のものとわかる際には”the”が使われます。

「その」という日本語には訳されないthe 〜その2

この世の中に1つしかないと考えられるものにはtheがつきます。
自然界に存在する、世界共通のものをイメージするといいでしょう。

the world
the earth
the moon
the sun
the sea
the ocean
the sky
the ground (地面)
the environment

これらは自然界に「一つしかない」というイメージができますね。

「その」という日本語には訳されないthe 〜その3

その状況から明らかに特定される一つのものや、一人の人

the end of the story
 :「物語」には終わりは一つしかありません。
the teacher of my class
 :「私のクラスの先生」は(基本的には)担任一人です。
the president of their company
 :「彼らの会社の社長」は一人しかいません。
the capital of Japan
 :「日本の首都」は東京しかありません。


「その」という日本語には訳されないthe 〜その4

以下の表現をするときにはそれぞれ名詞の前に”the”がつくので、定型表現として覚えましょう。

on the radio :ラジオで/ listen to the radio :ラジオを聞く
the Internet :インターネット /on the Internet :インターネットで
on the phone :電話で
go to the movies :映画に行く
wash the dishes :皿を洗う




最後に

英語に代表されるヨーロッパで使われる言語の多くは冠詞を使用しますが、
残念なことに日本語にはそういった概念がありません。

しかし英語を学習するためには冠詞の理解は避けられないのも事実です。

そしてネイティヴスピーカーは冠詞を感覚的に使い分けていますが、
それは日本人がものを数えるときに、「いっぽん、にほん、さんぼん…」と、
「ほん」「ぽん」「ぼん」を自然に使い分ける感覚に似ています。

それゆえ冠詞をマスターするには理屈で考えるよりも、何度も口に出して覚えるのが良い、という面もあります。
上で紹介した冠詞の基本を理解した上で、冠詞を組み込んだ発話練習をたくさん行い、ぜひ冠詞を上手に使えるようになってください!

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